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美濃加茂市から富加町、関市、美濃市を通り、郡上市まで走る「長良川鉄道」。一両編成の小さな赤い列車が、長良川を見下ろしながら鉄橋を渡る姿…。なんとも可愛いですよね♪
最近ではカナダの雑誌に“日本刀”のまち関市、“美濃和紙”で有名な美濃市、“城下町”の郡上八幡を結ぶ「サムライライン」として紹介されるなど、実は海外からも注目されているローカル線なんです。
今回は関駅から郡上八幡駅までの“ローカル列車の旅”に出かけてみました!
関駅の西側に建つ駅舎はちょっとレトロな雰囲気♪
乗車するのは10時17分発の「ゆら~り眺めて清流列車」。
毎日、上下線各1本ずつ運行されていて、眺めの良いポイントでは徐行運転をしてくれる観光客にも人気の列車なんですよ♪
駅のホームで、長良川鉄道の船戸由香さんにいろんなトリビアを教えていただきました。
船戸さんは季節ごとに運行されるイベント列車にアテンダントとして添乗されています。だから、長良川鉄道について、とっても詳しいんです。
「大正時代に開業した国鉄の越美南線の廃線に伴って、昭和61年に第三セクターとしてこの長良川鉄道が誕生したんです。この先の美濃市駅や郡上八幡駅には、昔から変わらない古い駅舎が残っているんですよ」。
「どこか見どころの景色はありますか?」
「ぜひ、長良川のうねりを見てください!郡上八幡駅までに6つの橋があるんですが、最初の橋では川が浅くて透き通っていて、穏やかなんです。それが上流になるにつれて岩場が増えて、流れも荒くなります。橋ごとに、川の顔が違うんです!」
「さすが船戸さん、アツいですね…(笑)」
「見逃さないように、ちゃんと長良川を眺めますね♪」
「わあ、列車が入ってきた!可愛い~♡」
いよいよ「ゆら~り眺めて清流列車」がホームに到着!
さぁ、郡上八幡駅へ出発です♪
うーん、運転士さんのピシッとした後ろ姿、かっこいい~!
列車の先頭にある扉の窓からは、真っ直ぐに伸びる線路が。
いかにもローカル列車の旅、という感じです♪
秋は紅葉を楽しみに、この列車に乗る観光客も多いんだとか。
車内はちょうど満席くらいに混んでいましたが、無事に座席へ。
「あ!赤い橋が見えた!」
天気が良くて流れが穏やかな日には、この赤い橋が川に映ってきれいなんだそうですよ♪
どんどん変わっていく車窓からの眺めに、子どもたちも大喜び!
すっかり釘づけです(笑)
あ、お散歩かな?それとも遠足?
小さな子どもたちがフェンス越しにずらり!
そして、私たちを見つけて手を振ってくれました!和むなぁ…♪
みなみ子宝温泉駅に到着。
この駅はホームと温泉施設の入り口が繋がっているので、列車を降りてそのまま温泉に入り、また列車に乗って帰ることができるんだそう!
残念ながら、今日は定休日。また、いつか長良川鉄道に乗ってこの温泉にも来てみたいな♡
列車は途中から、蛇行する長良川を右に左に眺めながら進んでいきます。
橋を渡るたびに車窓からの眺めに川が現れたり、見えなくなったり。ずっと窓の外を眺めていても飽きません。
だんだん川の流れが速くなってきたみたい。
(船戸さん、ちゃんと見てますよ~♪)
そして、ついに目的の郡上八幡駅へ到着!
子どもたちは窓を覗きながら、ちょっと名残惜しそう…。
郡上八幡駅に着くと、古い渡り廊下が。
昭和4年に建てられたものが、今も現役で残っているんです。
なんだか、ちょっと昔にタイムスリップしたみたい!
「約1時間の旅はあっという間だったけど、楽しかったね~♪」
「絶対、また長良川鉄道に乗ろうね♡」
この郡上八幡駅は国の登録有形文化財に指定されています。
そして、駅舎の中ある「ふるさとの鉄道館」には、国鉄の越美南線時代に使われていた鉄道グッズなどが展示されていて、誰でも自由に見ることができるんですよ。
「なんだか面白そうな資料がいっぱい!」
「木製の乗車券入れとか、駅のプレートとか…!」
「これ、電話かな?」
「うーん、ちょっと違うかも?」
「気になるなぁ…。これからいろいろ調べて、ローカル鉄道マニアになろうかな(笑)」
秋の長良川鉄道では、長良川の絶景とともにまわりの山々の紅葉も楽しめます。
美濃市駅で途中下車してうだつのある町並みを散策したり、郡上八幡駅から郡上城へと足を伸ばしたり、終着の北濃駅までのんびりと列車に揺られたり。楽しみ方は人それぞれ。
あなたもぜひ、ローカル列車ならではの旅に出かけてみませんか。
鉄道名 | 長良川鉄道 |
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路線 | 美濃太田駅-北濃駅 全長72.1km |
運賃 | 関駅-郡上八幡駅(片道) 大人1,110円 |
TEL | 0575-23-3921(長良川鉄道株式会社) |
Web | nagatetsu.co.jp |