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美濃和紙のふるさとである美濃市で、平成6年から毎年10月に開催されている一大イベント「美濃和紙あかりアート展」。柔らかい光を放つあかりオブジェが、うだつの上がる古い町並みにずらりと並びます。それらはすべて、全国公募で集まった作品たち。
趣向を凝らされた和紙あかりが織りなす、光と闇の世界を一目見ようと、毎年、多くの人が訪れています。
第22回を迎えた平成27年度は、10月10日、11日に開催され、全国から届いた426点のあかりオブジェが勢ぞろい。
本美濃紙の技術がユネスコ無形文化遺産に登録されてから初めての開催ということもあって、近年最高の10万5千人もの観客でにぎわっていましたよ!
ひと言で“美濃和紙で作るあかり”と言っても、その作品は実にさまざまです!
切ったり、貼ったり、撚ったり、重ねたり…。
作り手の個性あふれるアイデアで、美濃和紙は姿形を変えていき、“アート”ともいうべき作品が観客を楽しませます。出展者は北海道から沖縄の方まで!
「本当に毎年、素晴らしい作品がたくさん集まります。どんどんレベルが上がっているんですよ」と話すのは、美濃市観光協会のコーディネーター犬飼千浩さん。
コンテストでもある「美濃あかりアート展」。
一流の審査員の方々の顔ぶれも話題です。
一般部門では、審査委員長に前岐阜県美術館館長の古川秀昭さんを迎え、世界の一流ブランドとのコラボ作品も手掛ける和紙アートディレクター堀木エリ子さん、銀座三越新館の照明デザインなどで有名な照明デザイナー東宮洋美さん、アーティストの高橋理子さん。
小中学生部門は、動物などのかわいいクラフト作品が人気のペーパーアーティスト広井敏通さん、造形作家の森妙子さん、和紙デザイナーの市原慶子さん、光造形作家の篠崎里美さん。
イベント1日目に、実際に審査員の方々が歩いて周って審査します。
こんな方々に選ばれて受賞できたら、本当にうれしいですよね♪
今年の一般部門のあかりアート大賞はこちらです…!
関博之さん(愛知県犬山市)の作品「重ね六ツ目」。
今回で4回目の出展となる関さん。細く切った和紙を重ね合わせて、奥から光を通すことで、美しい籠目模様を浮かび上がらせた力作です。
和紙の奥深さをじわじわと感じる、新しい表現を追求したあかりアート。
小中学生部門の大賞は、こんなにかわいい作品です♪
吉田彩純さん(小学5年生)と有汰くん(小学2年生)の姉弟作品「お星さまにとどいたキリン」。
キリンの首が、天高く伸びて星に届いたのでしょうか。たくさんの物語が生まれてきそうな作品とタイトル。子どもならではの夢のある発想力に審査員さんたちも魅了されたそうです。
「今年も特に小中学生部門は、どなたが受賞してもおかしくないくらいの作品ばかりでした」と犬飼さん。
見ていると心が和みますね♪
ちなみにコンテストでは賞金も出るんですよ。
一般部門のあかりアート大賞50万円、あかりアート賞10万円、小中学生部門の大賞3万円、小中学生部門賞1万円です。なかなかの大金(笑)。これはぜひ、チャレンジしてみなくては!
会場ではその他のイベントも盛りだくさんです!
国内外のアーティストが3カ月間、美濃市で制作した作品を展示する「美濃・紙の芸術村 あかりアート作品展」。海外アーティストならではの感性で、繊細な模様などが描かれた作品が印象的でした。
「IAMAS美濃のいえ」で11月1日(日)まで開催中の「衣食住+lifework」。
“衣食住”という当たり前のものを考え直すことがテーマです。美術作家の廣瀬周士さん、衣装作家の松田悟さん、建築家の大前貴裕さん、農夫の高井博史さんによるグループ展。
和紙で作られたドレスやその型紙、様々な場所の畑の土で作られたオブジェ、細胞のスケッチなど、“見えにくくなっているものを見える化する”試みが、古民家に広がります。
個性豊かな作品の数々に、道行く多くの観客が感動したり、感嘆したり。
美濃和紙の可能性、人の発想力はこんなにも幅広いんだな、と思わされた素晴らしいイベントでした。
そして皆さんもぜひ、作品出展に挑戦してはいかがでしょうか。
「家で見る自分の作品と、江戸時代の町並みの中に並ぶ様子とでは、全く表情が変わるんです。最初の出展に尻込みされる方もいるかもしれませんが、ぜひ、思い切って挑戦してみてください。町並みではすごく化けます。あの恍惚に浸っていただき、翌年も出展してもらいたいですね」と犬飼さん。
その魅力に取りつかれて、毎年出展する常連さんが多いんだそう!
そして、今回見逃した方も大丈夫。「美濃和紙あかりアート館」では、歴代の入賞作品を展示しているほか、この冬にはうだつの上がる町並みで和紙作品を楽しむチャンスがありますよ!
「あかりの町並み~美濃~」
美濃和紙あかりアート展の歴代優秀作品が並びます。
開催期間:11月30日(月)まで開催中
点灯時間:17:00~21:00
会 場:うだつの上がる町並み(美濃市)
「和紙クリスマスツリー」
和紙で作ったツリーが登場!雨に強い、特殊な加工が施されています。
開催期間:12月1日(火)~25日(金)
点灯時間:17:00~21:00
会 場:番屋前ポケットパーク(美濃市)
美濃和紙のふるさとで、その美しさを身近に感じてみてください♪
イベント | 美濃和紙あかりアート展 |
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会場 | 美濃市うだつの上がる町並み |
開催日時 | 毎年10月の2日間 17:00~21:00 |
お問い合わせ | 美濃市観光協会 |
TEL | 0575-35-3660 |
Web | http://akariart.jp |
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