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Home>岐阜エリア>文化>岐阜提灯とAKARIの世界。オゼキ伝統のあかりづくり
オゼキ伝統のあかりづくり

岐阜提灯とAKARIの世界。オゼキ伝統のあかりづくり2017.4.20

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岐阜県の伝統工芸品、岐阜提灯(ぎふちょうちん)をご存知ですか。
現存する岐阜提灯のメーカーで最も歴史のある、株式会社オゼキ。
お盆の提灯から、現代のライフスタイルに合わせた新しい照明まで、幅広い「あかり」の提案を続けています。
今回はショールームとともに、特別に工場を見学させていただきました。

岐阜市の伊奈波神社近くにある、オゼキの本社ビル。

こちらの1階に、あかりのショールームがあります。
お盆の提灯や、おしゃれな照明を中心に、和紙の雑貨なども販売されています。

今回ご案内いただくのは、常務取締役の尾関さん。
「提灯と照明、それぞれご紹介します。」
よろしくお願いします!

岐阜提灯 張りの技術

まずは伝統工芸品、岐阜提灯から。

提灯というと、お祭りの飾りや、お店の看板で見かけることもありますが、岐阜提灯の主な用途は盆提灯。
盆提灯は、ご先祖様や故人が迷わず帰って来られるように置く目印。

基本的には門のように、2つを1セットとして使うもの。
特に故人が初めて帰ってくる新盆は、人々が盆提灯を手にするタイミング。
喪主の方が購入したり、お世話になった方に贈ったりする習慣があります。

亡くなった方をお迎えするための、あかり。
お盆のあいだ、いっしょに過ごしたあと、あの世へ向かう霊を見送るためのあかり。
和紙を通じてやわらかい光を演出してくれるのが、盆提灯です。

繊細優美な岐阜提灯は、「張り」と「絵付け」がポイント。
「伝統工芸士」という、国に認められた資格を持つ職人が、昔ながらの技を発揮してつくっています。
火袋(ひぶくろ)と呼ばれる提灯のメイン部分をつくるために、紙を張る人と、絵を入れる人が別々にいらっしゃるんです。
こちらは「岐阜提灯 火袋部門 張り」の伝統工芸士、松本さん。
ひとつひとつ、工程を見せてくださいました。

まずは、細くて長い竹ヒゴを張型に巻きます。

竹ヒゴの上下4~5本分は、いちばん壊れやすいところ。
薄紙で「腰張り」という補強をします。

糊をハケでつけていきます。
叩くように、リズムよく。
つけすぎるとはみ出て汚いし、少ないと紙がはがれてしまうしで、簡単に見えて熟練が必要だそう。

薄い美濃和紙を張っていきます。

ハケでささっと表面をなで、密着させて。
力を入れすぎると破けちゃうし、しっかりくっつけないとはがれてしまうしで、やっぱりここでも技術が求められます。

カミソリで、余分な紙を切り落とします。

境目がまっすぐで、目立たないのが上質の提灯。
私だったら、下の紙まで切っちゃいそう……。

全面に張り、乾かしたら、型を抜いて出来上がりです。

みなさんは、提灯を触ったことがありますか?
薄いので、繊細なものかと思いきや。
長く使える盆提灯は、結構丈夫なんです。

膨らんだ状態で触ると、ぽんぽんっと音がします。

手を加えると、シャカシャカシャカとアコーディオンのように縮みます。
不思議な感触なんですよ。

火袋は和紙でできたものの他に、絹でできたものも。
左が手漉き和紙の火袋で、右が絹の火袋。

手漉き和紙製のほうを折りたたんで、光沢が出るように溶剤を塗ってある絹製の方に入れます。
二重にすることで、耐久性をもたせつつ、絵を立体的に見せることができるんですって!

繊細な絵付の技術

張りの次は、絵付工程を見せていただきました。
「岐阜提灯 火袋部門 絵付」の伝統工芸士、猪原さんです。

あれ?手元を見ながらだけじゃなく、他の提灯を見ながら描いていますね。
どうしてでしょう?

2つセットで使われるため、仏間に飾った時に左右対称でないといけない盆提灯。
描くたびに濃淡が変化する手描き。
その温もりを保ちつつ、均質でなければなりません。
濃淡、ぼかし、深みを、等しく描き続けていく技術が必要です。

竹ヒゴの目を頼りに、「何番目のここが同じ模様で……」というふうに、複数の提灯の同じ箇所を合わせながら描いていきます。

少しずつ進める手作業なので、1日3~4つをつくるのが限度だそう。ひゃあ!

ライフスタイルの変化で、洋間や棚の上の仏壇、家具調仏壇が増えてきた現代。
必ずしも盆提灯を2つセットで使う方ばかりではありません。
様々なニーズに合わせて、限られたスペースにも飾れるもの、洋間にも合うもの、1年中使えるものなどが用意されています。

イサム・ノグチのAKARI

続いては照明の世界へ!

世界的彫刻家、イサム・ノグチ氏。
日本人の父とアメリカ人の母をもつ、日系アメリカ人アーティスト。
石の彫刻をつくり続ける中、「光の彫刻をつくりたい」と、知り合いを通じてオゼキを訪れました。

滞在中、宿泊先でささっと書かれたデザイン画。
当時は材料も型のメーカーも岐阜に集まっていたので、すぐに型に起こすことができました。
それが彼のイメージと合致していたため、1951年からAKARIというシリーズで、大小200種近くの照明がつくられました。

伝統的な張りと絵付の技術で作られる岐阜提灯と異なり、シルエットが重要なAKARI。

紙を張ったり、カミソリで切ったりと、つくり方は提灯と似ていますが、型の大きさや形は多岐に渡ります。

いつまでも見ていたくなる、あかりの作品です。

気軽に楽しめる提灯

最後に、いきなり盆提灯やAKARIは……という方へ。
「レター提灯」をご紹介します。

実はこれ、切手代で送れる、便箋付きの提灯なんです!

受け取った方には、LEDライトとスタンドを組みつけて、提灯をかぶせてもらってください♪

小さくても、和紙越しのやわらかい光はしっかり楽しめます。
絵柄は、鮎や恵比寿様などバリエーション豊か。
無地のものには自分で絵つけすることもできますよ!

おみやげやお便りに、選択肢に入れておきたい一品です。

いかがでしたか?
岐阜の誇り、岐阜提灯。
ぜひ一度手にとって、やわらかな光を感じてみてください。

名称 株式会社オゼキ
住所 岐阜市小熊町1-18
※一般の方への工場見学は行っていません
商品についてのお問合せ 058-263-0111
WEB ozeki-lantern.co.jp
掲載情報は2017年4月20日配信時のものとなります。
掲載時と内容が異なる場合がありますので、詳細は直接お問い合わせください。
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